四日目の大雪の朝、いつものようにいつもの道から出勤しようとすると道がすごいことになっている。
気を取り直して、大きな道に出ると割と綺麗に除雪してあるので安心していると、除雪車が3台、道を塞いでいる、何だろうと思っていたら、除雪車の前の車がはまっていて身動き取れないとのことである、かなりかかりそうなので迂回路することにする、この時点で嫌な予感はしたが遅刻しますとの電話だけ会社に入れる。
右折して別の道に行こうとするのだが、この道もかなり危険で二車線除雪してあるにも関わらず、反対車線側になる前の車を見て、怖いなーと思いつつ、自分もどうしてもその道に落ちてしまう。またしても嫌な予感がする。
少し大きな道に出たので、ちょっと安心な感じになってきたこの道は、警察署が面しているので、かなり綺麗になっている。警察の車が全く出られないってことになるとシャレにならないですもんね。
さて、問題は会社に行く道が、除雪車の大きな塊を1メートル以上の高さで置いていってあるので、入れなくなっているということである。仕方がないので、少し走らせて、左折できるところを探す。だんだん吹雪いてくる、なんかちょっと嫌な感じがする。
とりあえず走らせてみるが、ここがどこかまったくわからなくなる?とはいえ、何とか探そうと思ってまた走らせる、さらに先に行くとますます何処にいるかわからなくなる?仕方がないので1度右折してみることにしたがかなりの悪路ではある。吹雪も合間って周りが全く見えず、遭難したのではないかと思うくらい心が折れそうになる。
なんとか乗り切って大きな道に出る、ガソリンスタンドがあるので、ここはどこだろうかを確認する、かなり来すぎてしまったことに気がつく、残念だが、ここからUターン。
きた道をかなり戻るといった感じで、なんとか左折ポイントまで来る。この道をまっすぐ行けば会社だとホッとしたのもつかの間、今度はものすごいでこぼこ道。車を止めるとはまって絶対動けないという雰囲気のアクロに遭遇する。ハンドルをしっかり掴み、絶対に止まらないようにアクセルを緩めずのアクロバット運転となる。もう涙ものである。
悪路を脱出しほっとしてこれで会社と思った瞬間、警察のすぐ前でトラックが道を塞いでいる。もう嫌だと思ったが、なんとかそこはどうしてもらえたので、会社に三十一分遅刻でたどり着くことができた。なんとも言えない通勤となった。最初の悪い予感はかなり当たっていた。
会社に出ても荷物が来ておらず、仕事がないのであるということで早々に退社することになる。明日、明後日も同じ状態だということなので、おやすみにすることにした。通勤にかかるストレスがすごいことになりそうだからだ。
帰路は少しいつもと違う道にした、多分こちらの方が道が綺麗だと判断したからだ。しかし1本手前の道で曲がらざるを得ず、その道からまた大きな道に行く道がなかなかなく、何とも心もとない感じで車を走らせる、何とか大きな道に出たのでほっとする、今日はこの繰り返しだなぁと思う。
夏の道と冬の道はちょっと違う、夏は車の運行がスムーズにいくところが良くて、冬はとにかく路面が綺麗であることが必須条件になる。
しかし今年のように融雪もままならない、水が出ないこともあるのだ。また、水が出ても降り続く雪に追いつかないという感じにもなっている。
吹雪いている中の道探しは本当に怖い、やっぱりここはナビが必要だなぁとつくづく思う。でも、ナビって道が除雪されているか、いないかなんて分かんないんだろうなぁ。
最後の関門は、我が家に戻る悪路を回避することにある。自分の知っている融雪装置がついている道を選んで進んでみたが、これがまた大外れ!融雪が全く聞いておらず、一本道しかも高々とした轍になっていて、反対車線から来たらすぐアウトみたいな感じの道になっている。
これはやっぱり大きな道の方が安心だなぁと感じた。とはいえ、なんとかなんとか家までたどり着けたと思ったら、駐車場を過ぎてしまった入口が全く見えない。なんてことになっているのだろうと思いながら、Uターンして駐車場に入れる、今日はなんとも凄まじい日だったなぁと思う。
こんな日にお仕事に行く人大変だなぁとも思う。またこんな日が成人式なんだよなぁと思うけれど、コロナの影響で、式典ではないのでそこは幸いなのかなぁとも思った。
一番最初の電話を入れた時に、今日はお休みしますと言おうかなとふっと迷ったこと、これって大正解だったんだよなぁとつくづく思った。なかなか正しい感性をしとるなぁ、私と、今はほくそ笑んでいる。
おそらくここ四十年来で一番のアクロバットドライブを体験した私でありました。
屋根雪も心配だーどうしようと思うのだが、まぁなんとか2日ほど休みを頂いたので、その間に何らかのことができるでしょう。雪も降り飽きて、ちょっと休むかもしれないし、人生色々だから面白いよね。